今月は月始めに開いた「反省会」と称するワイン会で,2月に訪問したドメーヌを代表するワインをテイスティングし,その素晴らしさを再確認しました.月としてはテイスティングの本数も多く,全体に水準が高く,特にブルゴーニュの銘醸が印象に残っています.
産地:ブルゴーニュ 飲んだ場所:Paul,ワイン会,01.4.1 コメント;2月のブルゴーニュの旅で訪れたドメーヌのワインを集めたワイン会にて.まだまだ若いが,十分な将来性を感じさせる造り.外観は薄い黄金色に少しの緑色.開けたてはミネラル香が強いが,時間とともに香りは徐々に開いて蜂蜜系となり,ミネラル香は抜けていった.味はアタック強く非常に厚みがあり,すごいポテンシャルだ.アルコールは13.5%.本人に言わせるとこの年は酸が緩いとのことだが,なかなかしっかりした酸がバランスをよく保っており,果実のコクも十分に感じられる.最上年に比べればやや希薄な印象もあるが,ポテンシャルも十分で,十分熟成するであろう. |
産地:ブルゴーニュ 飲んだ場所:NAO'S BAR,01.4.26 コメント;これはいまや希少価値品.今のClaudeさんのお父さんにあたる,Mauriceさんの造ったラヴォー.Dugat家は畑ごとに世代交代を進めていったようだ(ACジヴリなどは'90ですでにClaudeになっている).外観は深いルビー色にまだ少々の紫色も見られ,外観からはまだ枯れてきている感じはない.香りは野の花(サルビアとか)の蜜など少々土っぽさが入る甘い香り,プラムのジャム,ブラックベリーやブルーベリーが少々に乳酸香.開けたては少し硫黄香があったが徐々に消えていった.香りのアピールはそれほど強くないが,果実香が前面に出ているところがDugat家の伝統だ.時間が経つとカラメル系も出て来た.樽香は今のClaudeよりは少なく,新樽比は今より少なかったのか?味はマイルドでClaudeほどの凝縮感はないが,酸は突出せず,果実味がしっかりしてバランスがいい.タンニンも滑らかで舌触りは滑らか.やや薄いのはヴィンテージのせいもあるかもしれないが,これは間違いなくDugat家の造りだ! |
第3位:'98 サヴィニィ・レ・ボーヌ,Leroy 産地:ブルゴーニュ 飲んだ場所:オー・ボン・ヴィヴール,01.4.13 コメント;これはただのACサヴィニィとは思えないほど凝縮して美味なるワイン!さすがLeroyだ.外観はまだスミレ色〜紫の入ったガーネット色.香りは閉じ気味だが,ブルーベリーやブラックベリーのジャム,プラム,乳酸に少々の生肉.適度なコールドマセラシオンで色もよく出ており,造りはDaniel Rionに近い.果実味がよく出ており,うすく酸っぱいサヴィニィとは無縁の,とても凝縮した造りだ.ブラインドをやるとクロ・ヴージョと間違えるようなイメージ.これは何本でも手に入れたい. |
01年4月に飲んだワイン29本(種)
年,短評(値段vs内容);◎素晴しい ◯なかなか △いまいち ×ひどい,もうごめん
○85 サロン
○94 シャンボル・ミュジニィ,レ・グリュアンシェール,Dujac
◎97 シュヴァリエ・モンラッシェ,Michel Niellon
○98 ジヴリ・シャンベルタン,プルミエ・クリュ,Claude Dugat
◎94 ミュジニィ,Vogue
◎85 シャトー・ラロゼ
○NV カステルブランチ,Brut Zero(カヴァ)
○96 ムルソー,Albert Grivault
○NV アスティ・スプマンテ
○97 クロ・ヴージョ,Nicolas Potel
○94 銘柄忘れ(スペインの赤?)
○98 モンテス,ボトリティス・ゲヴュルツ&リースリング
○NV モエ・シャンドン
△97 シャトー・フュッセ
◎98 サヴィニィ・レ・ボーヌ,Leroy
○96 シャルム・シャンベルタン,Jean Raphet
×95 シャトー・グラン・ピュイ・デュカス…プレスワインを多用した妙な青臭さと苦味
○NV シャトー・ド・クランス(シャンパーニュ)
△99 アンソロジー,シャルドネ
○96 モルゴン,Georges Duboeuf
△94 レ・パゴド・ド・コス
○97 銘柄忘れ(スペイン,リベラ・デル・デュエロの赤)
○96 ヴォーヌ・ロマネ,Gros F&S
○98 レ・フィエフ・ド・ラグランジュ
△97 ラ・ダーム・ド・モンローズ
○76 ツェラー・シュヴァルツ・カッツ,アウスレーゼ,シュロス・ツェル
◎91 ジヴリ・シャンベルタン,ラヴォー・サン・ジャック,Maurice Dugat
◎97 クロ・サン・ドニ,Dujac
△97 ヴォルネイ,シャンパン,Nicolas Potel